同窓会会長挨拶

会長就任に当たって

同窓会会長 岩崎 俊雄

平成29年6月24日に開催された幹事会において、大橋謙策会長の後任として第8代会長にご指名を受け、今般就任いたしました。冒頭、退任される大橋会長はじめ、石橋顧問、神田顧問、上田顧問等々同窓会に多大のご功績を残された先輩各位に対し、深甚なる感謝の意を表する次第です。

本来であれば、会長の後任はベテランの副会長の中から適任者が選任されるべきで、私のような新参者が引き受けるべきでないことは重々承知しているところです。想像するに、私に白羽の矢が当たったのは、社会福祉法が改正され、社会福祉、社会福祉法人の抜本的な見直しが進められる中にあって、社会福祉の最前線で実践する多くの卒業生、同窓生の結集が求められているからではないか。古希を迎える年までになった学部10期の私が、20歳代で社会福祉法人を立ち上げてから、40年以上にわたり馬車馬のごとく走り抜けてきた者としてその役を果たせ、汗を流せ、という先輩諸兄の声があったからではないか。さらには、「大病を患い地獄の底から奇跡的に生還した者として、その役を果たすのが現世でのお前の役目だ」、という四国八十八ケ寺巡りをした大橋先生の声があったのではないか。と勝手な想像をし、苦渋の選択をしてお引き受けした次第です。

現代の我が国は、子供の貧困問題、生活困窮者問題等々格差社会が進行する中にあって、地域包括ケアシステムをより進化させ、困難な問題を持つあらゆる方々を地域で支える地域共生社会の実現が求められています。今こそ、社会福祉の実践者として「忘我の愛と智の灯」の校歌の下同窓会に結集し、改めてその想いを共有し、親睦を深め、後継者の育成を含めて母校の発展のために想いをつないでいくことが求められているのではないでしょうか。私が理事長を務める社会福祉法人においては、地域包括ケアが叫ばれる以前から、トータルサポート(地域包括支援)システムの構築を訴え、その仕組みづくりに奔走してきました。そのような意味では、何らかのお手伝いができるのではないかと考えています。

言うまでもなく、大学と同窓会は車の両輪であり、連携を深めながら、母校発展のために協力していくことが求められています。今後、大学とのパイプを太くし、同窓会役員、各支部長、会員の皆様等の生の声を聴き、顧問のご助言もいただきながら、地道かつ着実な活動を展開してまいりたいと考えています。会長をお引き受けした以上は、同窓会発展のため、母校発展のため、さらには社会福祉向上のため微力ながら尽力する覚悟でおりますので、会員皆様のご理解とご支援、ご協力を賜りますようお願いいたしまして、就任のご挨拶といたします。