会長就任に当たって
2023年6月第9代会長に就任しました、学部40期(2000年)卒業・院前期12期(2002年)修了の竹田幹雄です。20年ほど川崎市の行政現場に身を置いておりますが、名だたる先代会長の皆様方とは異なり、実力も実績も足りないことは承知の上で、原宿世代と清瀬世代の橋渡しをするために拝命いたしました。まだまだ若輩者ですが、精一杯力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
社会福祉は、戦後の貧困・児童・障害者対策から始まり、行政・社会福祉協議会・社会福祉法人等が一丸となって、現代につながる礎を築いてきました。この間、介護保険法や障害者総合支援法、子ども・子育て支援法などの大きな転換期を経て、措置から契約への利用制度の変更、多様な事業主体の参入などにより、社会福祉のすそ野は大きく広がってきています。
日本社会事業大学は、指導的社会福祉従事者の養成という役割を担っていますが、諸先輩方は、こうした荒波の中で、まさにその任を果たされてきました。そして現役世代のみなさんは、その任を果たすべく、全国各地で様々な実践を展開しており、今やそのフィールドは、従来の枠組みに止まることなく、株式会社やNPOなど多岐に渡っています。
人々の価値観やライフスタイルの多様化が進む中で、こうした流れは必然でありますが、いずれの実践の場においても、現状を打破すること、新しい課題にチャレンジすることは、決して容易いことではありません。社会福祉の実践者は、大学での教育だけで完成することはなく、その学びを基礎としながら、卒業後も研鑽を重ねていくことが必要です。
同窓会は、時に孤独で苦しい現場に寄り添いながら、楽しくやりがいのある現場をつくるため、卒業生のネットワークを通して、大学と連携しながら福祉実践を支える活動を行っていきたいと考えています。同窓生の皆様のご理解ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。