学部第15期生は、1971年入学、1975年の卒業です。卒業してから、既に40年が経とうとしています。前回の同期会開催が、2005年3月19日でしたので、あれから9年が経過してしまいました。
第15期生が入学した年は沖縄返還闘争の真っ最中であり、当時の教授陣は、飯田さん、小川政亮(せいりょう)さん、小川トシ(利夫)さん、垣内さん、倉田さん、小松源助さん、五味さん、杉森さん、関家さん、田辺さん、仲村優一さん、古川さん、横山さん、吉田キュウ(久一)ちゃん、鷲谷(ワシ)さんといった錚々たるメンバーでした。今にして思えば、とても偉い先生ばかりなのに、学生はみな上記のように「さん付け」でしたし、先生たちもそれを「許してくれて」いました。大橋先生が社大に戻ってきたのは74年のことです。また、在学中ずっと(その後も現在まで!)お世話になったのは学生課の伊藤さんでした。
つまり私たちは、日本の社会福祉理論を構築した大先生たちの許で、「男ならケースワーカー、女の子なら保母さん」(社大節)をめざしていったのでした。
しかし、「歳月人を待たず」の喩えどおり、この間に多くの先生方が物故されました。
私たちもまたみな還暦を過ぎ、ある者は今の仕事を継続し、ある者は第2の人生を歩み始め、とそれぞれの老境を迎えようとしています。
そうした中にあって、私たちが曲がりなりにも社会福祉等を通じて社会に貢献できているのは、間違いもなく日社大という大学と、そこで教鞭をお執りになっていた我らが恩師のお陰である、と断言できます。
そこで、日社大と先生や職員のみなさんに心からのお礼を言っておきたいという思いで、今回の企画を実施することとしました。
とき、2014年3月15日の土曜日のことです。
当日は、続々と同期生が受付に遣って来て、「久し振り!」と「誰だっけ?」を連発しました。受付を済ませた面々は、名札に自分の名前を書き、五味先生遺稿集など社大7点セットを買い求め、早速思いおもいの人との会話を始めていました。
当日ご参加いただいた教職員は、伊藤同窓会顧問、小川政亮先生、京極先生、佐藤久夫先生、横山先生、さらには、加藤総務部長、椎名総務課長(前回時は学生課長で采配)、畑戸校友室長補佐(今回の陰の立役者)、そして浜田先輩。同期生を含め実に総勢で50人でした。
校歌を4番まで斉唱したのち、呼びかけ人があいさつをし、続いて恩師たちが興味深いご挨拶をしてくださいました。
政亮先生の音頭で乾杯をし、暫しの歓談に入りました。その後、2部に分けて、参加した同期生たちが近況をコンパクトに報告し合いました。
また会場には、物故者の写真&資料コーナーと、「今、私は…」のコーナーも設けられました。語りの合間に、呑み、食べ、聴き、そしてまた語り、と、いつしか時間は完全に40年前に戻っていたのでした。あちらこちらの椅子席での相互移動もあり、交流はどんどんと深まっていきました。
開始から3時間以上が経過し、横山先生の音頭でまずは「つどい」(一次会)の締めをし、それから、賑やかな歓声の中で集合写真を撮りました。
その後も、「正面玄関前に移動してください」と呼びかけ人がお願いするものの、参加者は生協食堂入口近くに集まったまま、小グループでの歓談を続けています。
そんなこんなで、二次会は18時から駅前の居酒屋で開始。「つどい」参加者のほとんどがそのまま二次会に流れたのでした。
会場の都合で、同じ空間ながら3つのグループに分かれました。それぞれが気のあった仲間とこれまた歓談し、乾杯前から会場は大盛り上がりです。
頼んでいた飲み物もやっとみんなに回り、呼びかけ人の音頭で「かんぱぁい!」。あとは、テーブルごと、隣り同士、向かい合わせ同士での旧交温めとなりました。どこもここも、みながみな輝いて見えたひとときでした。
そして、予定の時刻となり、きっちりと出来高払いの割り勘をして、ゾロゾロと店を出ました。処が、学生よろしく、参加者は清瀬駅南口階段下に屯し、別れを惜しんでいるのです。解散する気配は全くありません。
「また会おうな!」とか、「同開会、また頼むぞ!」という声が飛び交っていました。
そこで、そうした人々を尻目に、学生時代に連(ツル)んでいた男6人は、「もう1軒行こう」ということになり、先ほどの居酒屋のお隣りの居酒屋へと向かいました。ここでもまた、大いにオダを上げたのは云うまでもありません。
6人組の清瀬駅での解散は、22時20分。呼びかけ人が清瀬駅に集合してから、既に半日が経っていました。3人ずつが上下線に分かれ、「じゃぁなぁ!」と大声を掛け合い、ちょうど同時に入ってきた両線の電車に乗り合わせ、やっと解散となったのでした。
電車の中でも、「良かったなぁ」を連発していました。
なお、今回の「つどい」にあたり、政亮先生よりは御本を、京極先生よりは過分なるご祝儀を、横山先生よりは大瓶のシャンパンをいただきました。ありがとうございます。
また、本実施にあたり、様々なアドバイスやご尽力をくださった伊藤さん、私の舎弟に仕立て上げられ準備万端を整えてくれた畑戸さん、資料集などの準備作業を粛々と行ってくれた木村君、当日飛び回りながら写真撮影をしてくれた井上君、そして、私の発案に渋々合意しながら最終的には「つどい」を積極的に動かしてくれた呼びかけ人のみなさんに、心から感謝しています。
そして何よりも、返信用葉書に熱いメッセージを書き付けてくれ、また全国各地から参加してくれた恩師並びに第15期生のみなさん、本当にありがとうございます。
また、どこかで、お…会…い…し…ま…し…ょ…う…ネ…!!
* 梅に桃桜も愛でつ旧交す (文責・高田)